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「モンスターハンターオンライン」 中国最終CBT プレイレポート,レビュー

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2015年12月17日より中国でオープンベータテストを開始するオンラインゲーム「モンスターハンターオンライン」(原題:怪物猎人ONLINE)のプレイレポート。

mho_finalcbt_review_report.jpg


概略(忙しい人向け)



良い点:
  • モンスターハンター史上最高峰のグラフィックス
  • マウス・キーボード操作がしやすい
  • ユーザーインターフェイスがスムーズで操作しやすい
  • 幅広いグラフィックスオプション
  • ゲームパッドに対応している
  • 便利な倉庫機能
  • 武器のアクションがゲーム内で動画で確認できる
  • 安定したクライアント
  • 非常に速いロード
  • 豪華なサウンドトラック
  • 初心者も理解しやすいゲームシステム

どちらでもない点:
  • ダメージの数字が表示される
  • MMORPG的なUIや「レベル」、「武器強化」などの存在
  • 中核は我々のよく知るモンスターハンターである
  • 必殺技的な「奥義」
  • 疲労度
  • サーバー内の様々なランキングがある

悪い点:
  • 武器の種類が少なめ
  • ゲームパッドでの操作はスムーズとは言えない
  • ゲームパッドの細かなキーコンフィグがない
  • 煩わしいストーリークエスト
  • 嫌な予感のする装備強化システムと課金アイテムの保護石
  • 村を複数のゾーンにわけていること


総評:
豪華なグラフィックスでモンスターハンターを堪能できる堅実な出来のゲームだが、システムそのものはこれまでのモンスターハンターとあまり変わらず、部分的に中国向けのローカライズが行われているが全体的な革新性は少ない。

一方で、これまでモンスターハンターに興味を持っていなかった海外のゲーマー、特に中国のゲーマーを取り込むための調整というのは割りと上手くいっているように思える。高品質なグラフィックスもプレイする意欲が湧く理由の一つになり得る。
ただし、運営はテンセントということもあって、中国サービスが重課金になるのはおそらく避けられないだろう。

一方でカプコンの小野義徳氏はモンスターハンターオンラインが日本でサービスを行うことはないと
インタビューで答えている。
"日本のプレイヤーが好きな『モンスターハンター』に変えないといけない"とその理由を挙げているが、確かにこのMHOの文章と音声だけをローカライズして日本に持ってきたとしてもヒットさせるのは難しいように思える。

それよりも、もっとモンスターハンターにとって革新的なシステムを導入し、日本のプレイヤーにあわせたものを作った方が良いのだろう。(できればカプコンのPanta Rheiゲームエンジンを使って)MHOを上回るグラフィックスを実現してほしいが。






モンスターハンターオンラインとは。


モンスターハンターオンラインは中国のTencentと日本のカプコンが共同開発した基本プレイ無料のPC用オンラインゲーム。

近年のモンスターハンターがカプコン自社製のMT Frameworkを使って開発されているのに対し、モンスターハンターオンラインはCrytek社のCryENGINE 3を使って開発された。

モンスターハンターとしては初の中国向けタイトル。2013年から複数回のアルファ/ベータテストを実施してきた。

ゲームのベースになっているのはモンスターハンターフロンティアGであることが明かされているが移植ではなく、全く新しい村やモンスター、システムなどが存在する。


▼ベンチマークかつNVIDIA GameWorksの技術デモ

余談: ゲームのランチャーにはNVIDIAのロゴはなくAMDのロゴが・・・


モンハンの基本は全て踏襲


細かな部分の差異はあるのものの基本的な部分はこれまでのモンスターハンターと同じ。

モンスターを倒して素材を獲得し、集めた素材を元に武具や防具を作成する。部位破壊ももちろん可能。

マップも番号がつけられたお馴染みの構図。採集したり採掘したり。
肉を手に入れて焼くのも同じ。

アイルーも相変わらず。やっぱりレベルが。

現時点では片手剣、双剣、太刀、大剣、ハンマー、弓、ボウガンが存在。(OBTで笛が実装)

掲示板に1日に受けられる回数が制限されている依頼があり、依頼を受注してクリアすると経験値や賞金が貰える。内容は基本的に大型のモンスターに関するもので、討伐だけでなく、捕獲せよといったものや、部位破壊をせよといったものもある。


▼スタート地点に補給品が置いてあるのも同じ
basecamp_mho_ss.jpg


▼闘技場も実装されている



オンラインRPGっぽいシステム


つい最近コンソールの発売が解禁されたばかりの中国では日本ほどゲームパッドが浸透しておらず、モンスターハンターオンラインはキーボードとマウスによる操作に最適化されたユーザーインターフェイスを有している。

ゲームパッドにもしっかりと対応しているものの、ユーザーインターフェイスの操作はマウスを使ったほうが遥かにやりやすい。ゲームパッドだと若干操作しづらい。

ゲームパッドの設定画面はあるのだが、現状ではプリセットの中からしかキーバインドを設定できない。
mho_gamepad_config.jpg


筆者は携帯ゲーム機のモンスターハンターシリーズもプレイしたが、このモンスターハンターオンラインはゲームパッドよりもマウス+キーボードの方が戦闘もしやすく感じた。
個人的にはホットバー(数字1~0キー)にアイテムをセットして使うことができるのが好印象だった。

マウスは左右のみカメラの移動に対応し、上下はマウスホイールで行う。これにより、カメラの無駄な上下の動きがなくなっている。

ユーザーインターフェイスはもちろんだが、「レベル」が存在したり、疲労度があったりと、このあたりはオンラインRPGに慣れた中国のゲーマーに合わせているといった所だろうか。
レベルによって農場の設備や武器・防具、製作可能なアイテム、アクションや奥義などの制限が解除されることになる。レベルはRPGのように経験値によって上昇し、経験値はクエストをクリアしたり、狩りを成功させたりすることで獲得できる。

クエストもMMORPGのように、NPCの頭上に「!」マークや「?」マークが表示される。
クエストアイコンの色も赤が重要なクエストで黄色がサブクエスト、青がデイリークエストというように、こちらもオンラインRPGのような印象を受ける。

mhoquest_example.jpg


フィールドに出発する時の選択画面。○のアイコンはクエスト用で1回しか行くことはできない。モンスターは難易度を選んで何度でも挑戦できる。
mho_departing_userinterface.jpg



そして、武具や防具の強化。これもオンラインRPGのような「+1、+2、+3....」という形の強化となる。

▼少し嫌な予感がする課金アイテムの保護石。強化失敗時の保護用。
mho_cashshop_stone.jpg 

中国向け仕様?可視化されたダメージ量など


モンスターハンターオンラインではモンスターへの与ダメージが表示される。
したがって、武器の刃こぼれでどの程度ダメージが低下したのか、モンスターの部位によるダメージの差、属性によるダメージの差、武具の違いによるダメージの差、モンスターのHPなどを具体的に知ることができる。


▼河狸獣(Caeserber)というMHOで初登場のモンスター


また、中国向けのオンラインゲームらしく「疲労度」が存在しており、1日にレベルアップできる量が決められている。
レベル制限のあるクエストがあるため、疲労度の制限を超えて先に進めることはできない。


モンスターハンターオンラインには必殺技とも呼べる「奥義」が用意されている。
画面左上にある円状のゲージが溜まった時にFキーで発動できる奥義はまさに必殺技と言えるような派手な演出とアクションで大ダメージを与える。

monsterhunteronline_ougi.jpg


猟団の狩りの腕前を競うトーナメントシステムも?
mho_guild_tornament.jpg


モンハン史上最高峰のグラフィックス


mho_img_20151204.jpg

CryENGINEによって描かれるグラフィックスはCBT直前のアップデートによってさらに美麗なものになっている。モンスターハンターがここしばらく携帯機でのみ新作を発売していることもあり、グラフィックスは比較にならないほどの進化を感じることができる。少なくとも2015年時点でもモンスターハンターシリーズの中で最高のグラフィックスだろう。

あくまで最高設定での話ではあるが、塵や砂、霧などが漂うフィールドの空気感や地形の表現、モンスターの質感と動き、こういった一つ一つがこれまでにない没入感を与えてくれている。

モンスターハンターオンラインの推奨動作環境は高設定基準では
Core i5
GTS 250
8GB RAM

最高品質基準では
Core i7
16GB RAM
R9 380/GTX 660 以上
となっている。

しかし、スクリーンショットのような品質の最高設定で60fpsで快適にプレイするにはGTX 960程度のGPUは必要かもしれない。中国向けのオンラインゲームなので設定を下げればそれほど高い動作環境は必要としないだろう。

DirectX 11に対応している。
画面解像度は4Kにも完全対応。

部分的にテクスチャ解像度が低かったり中途半端な出来の箇所もあるなど、モンハンシリーズとしては最高峰だが、世の中のハイエンドなPCゲームとしては平凡かもしれない。いずれにせよ、高品質なグラフィックスで描かれるモンスターハンターは非常に魅力的だった。


monsterhunter_night_village_sc.jpg

desert_mho_showcase.jpg

mho_Village_screenshot.jpg

mho_forest_graphics_sc.jpg


グラフィックス設定別比較



低設定
lowest_mho_graphics_1.jpg


中設定
middle_graphics_mho_1.jpg


高設定
high_mho_graphics_1.jpg


最高設定
max_mho_graphics_1.jpg



キャラメイク


47項目にも及ぶ細かな調整が可能なキャラクタークリエイションが実装されている。体型は変更できない。肌の質感などはかなり精巧に作られている。髪のバリエーションも豊富。



髪のバリエーション(動画)



モンスターハンターの本質的な魅力とオンラインゲームとしての限界


モンスターハンターオンラインをプレイしてみると、モンスターハンターの戦闘システムの面白さ、かっこいい装備、モンスターの迫力、シンプルだが楽しいゲームプレイなどを改めて感じることができた。モンスターハンターの純粋な楽しさを味わうことができる。さすがに日本のメーカーが作っているだけあって安っぽさは感じられない。

モンスターハンターonline

その一方でオンラインゲームとして成立させるには、もともとのモンスターハンターのゲームデザインにやや難があるということも同時に感じた。
モンスターハンターはモンスターを倒した時や新たな装備を作った時、ハンターランクが上がった時などに達成感とやりがいを感じるゲームだが、その間隔があまりにも大きくなってしまうとテンポの悪さや作業っぽさを感じてしまいやすい。

素材集めのために同じモンスターを何度も何度も倒さなければならないというようなことも将来的には増えてくるはずだ。そうなると効率が重視され、結果的にモンスターを倒すことの満足感も薄れてくる可能性がある。PvE特化のゲームが中国市場でどこまでやれるのだろうか。

携帯ゲーム機のモンスターハンターは友人と集まってプレイすること自体に楽しさがあるが、たとえオンラインで常に知人とプレイするにしても、目標達成に途方も無い労力と時間が必要になってくるとそれだけ費やす価値があるのか疑問に思ってしまう人も多いかもしれない。

パッケージのモンハン同様に飽きるまでプレイする(=飽きたら辞める)ということが前提であれば、多くの人がこのモンスターハンターオンラインも楽しめることだろう。幸いなことにMHOは基本プレイ無料なので一旦やめてもまた戻ってきやすい。

カプコンがこのグラフィックスクオリティのモンスターハンターをいつ国内向けに制作するのか、とりあえずそっちが気になる。


モンスターハンターオンラインは2015年12月17日より中国でオープンベータテストを開始予定。


▼公式の面白プロモーション映像
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[ 2015/12/04 06:05 ] [ 編集 ]
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[ 2015/12/04 06:27 ] [ 編集 ]
最後の段落に書かれてるように、元がオフラインのゲームをMOやMMOにすると
ゲームを延命するために露骨に単調作業が増えるのが問題なんだよなあ。
ドラゴンズドグマもそうだったように。
[ 2015/12/04 19:04 ] [ 編集 ]
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