クルトゥーア
Twitter フェイスブック RSS

BlizzardはMOBAゲームが直面する「有害プレイヤー」の問題にどう取り組むのか

TwitCount Button
このエントリーをはてなブックマークに追加
近年爆発的に人気を集める「MOBA」ジャンルのゲームでは、チャットで暴言を吐くプレイヤーが問題視されることが多い。こういったプレイヤーは「Toxic Player」(有毒なプレイヤー)などと呼ばれる。

hots_blizzard_toxicplayer.jpg

MOBAというジャンルの操作方法やゲームシステムの関係でチャットがしやすいため余計にこのマナー問題が深刻になっているが、現在新作のオンラインゲーム「Heroes of the Storm」を開発中のBlizzard EntertainmentのリードゲームプロデューサーKaéo Milker氏が、レッドブルのインタビューでBlizzardのマナー問題対策について語った。

Q. リーグ・オブ・レジェンズもDota 2も有害なプレイヤーに悩まされています。どうやら、チームワークという部分に重きが置かれているために有害プレイヤーの問題が悪化しているようです。Heroes of the StormでBlizzardはこの問題にどうやって対処するのでしょうか?


A. これは非常に重要な問題です。これは我々が本当に心に留め、多くの時間を使って開発チーム内で話し合わなければならない事です。

不正を取り除き、両方のチームがお互いに悪態をつくのを防ぐため、開発初期の頃にHeroes of the Stormでは相手チームとのクロスチームチャットができないようにしました。
しかし、こういったゲームでは自分のチームメイトが最も有害で無礼な態度を取ることがよくあることは皆わかっているので、我々はそういったことに対抗するためたくさんの選択肢を検討しました。

その中で、開発側でプレイヤーのコミュニケーション方法の種類を制限するか、プレイヤーに有害な行動をやめるように促すか、有害なプレイヤーがそういった行為をやめざるをえなくなるか単純に他のゲームに行こうと思わせるほどの厳しい処罰をしない限りはそういった有害なプレイヤーたちはチームメイトに暴言を吐き続けるだろうという結論に至りました。

我々が最初に学んだのは、予めパーティを組んでいない場合はデフォルトでチームチャットができないようにするという方法でしたが、この方法だと有害な行為に対抗するのと同時に、プレイヤーがゲーム内でフレンドや気の合うチームメイトを作ることができなくなってしまう可能性があるため、実装しようとは思えませんでした。

その代わり、「ミュート オール(Mute All)」ボタンを今後のパッチで実装するつもりです。Mute Allボタンはゲームの最初に味方のチャットを全て非表示にできる簡単な手段です。この設定は保存され、次の対戦にも適用されますが、気が変わったら簡単に変更することができます。Heroes of the Stormの全ての要素と同じくテストを行い、プレイヤーのフィードバックに基いて今後の方向性を決定します。

我々は、チームメイトに対して良い態度を取るようにプレイヤーを促しつつ、良い行いをしているプレイヤーに報酬を与えるという本当に素晴らしい名誉制のシステムを様々なゲームで見てきました。
我々は将来のアップデートで、そういったシステムを独自の方法で導入し、正しいことをしているプレイヤーは賞賛し、悪い行いをしそうなプレイヤーの目の前にはニンジンをぶら下げておこうかと考えています。

その対極である処罰として、有害なプレイヤーはフレンド以外とチャットをすることができなくなり、有害プレイヤーを一般的なマッチメイキングのキューから排除し、他の有害なプレイヤーとだけでマッチングされるようなシステムが現在検討されています。

こういったことに加えて、我々が現在探っているのが「クラン」や「グループ」システムです。プレイヤーが小さなコミュニティの中で気の合う仲間とやりとりができるような方法を導入しようと考えています。
これらのソーシャルシステムはプレイヤーが参加したいと思う適切な集団を選ぶことで、盲点のあるマッチメイキングで対戦が行われている荒野の中ではなく、安全で節度ある環境の下で新しい人々に出会い、チームを組むことができるようになります。

この機能はHeroes of the Stormにおける有害なプレイヤーを抑制するための継続的な取り組みの一環であり、Heroes of the Stormが強いプレイヤーや強いチーム、素晴らしいゲームプレイにとって矛盾なく歓迎できる環境になったと確信できるその時まで、(有害プレイヤー対策という)この戦いは続きます。


ソース: Red Bull

MOBAジャンルのゲームが人気を得てプレイヤーが増える中で、一部のプレイヤーの目に余る行動が顕在化し、開発会社はこれに立ち向かわざるを得なくなった。
オンラインゲームの頂点に立ったLoLですら本気で取り組んでいてもこの問題を解決することはできていない。
MMORPGやオンラインFPSなど他のジャンルでもチャットマナーの問題は存在しているが、そういったジャンルではMOBAジャンルのゲームほど深刻な問題として捉えられておらず、運営は数日間の停止処分や警告を与えるか、そもそも何もしないということも多い。
しかし、MOBAジャンルの人気とそこに携わるRiot、Valve、Blizzardといった企業がこのマナー問題に本気で取り組むことは、MOBAだけでなくオンラインゲームに携わるあらゆる企業がこの手の問題に真剣に考えるべき時代が来たということなのかもしれない。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿
個人情報を投稿しないようにお気をつけください
管理人にご用のある方は「管理者にだけ表示を許可する」に必ずチェックを入れてください。もしくは、メールフォームをご利用ください。












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック: