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18歳のハッカーが「メイプルストーリー」における利益目的のDupeについて告白

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アメリカ, シリコンバレーに住む18歳の高校生Justin Liuは、ニュースサイト"Business Insider"に自身が行っていたメイプルストーリーにおけるアイテムの不正コピーとそれに対する考えを語った。

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dupe・・・オンラインゲームのアイテムを不正にコピーすること。duplicationの略

Liuはハッカーコミュニティの友人たちと協力し、新たに発見されたメイプルストーリーの脆弱性を突いて貴重なアイテムを複製し、それをRMTサイトで売ることで利益を得ていたという。

Liuによると、ほとんどのオンラインゲームにおいて金儲けのためのハッキングが行われているが、ハッカーたちの間ではメイプルストーリーは驚くほど簡単にハックすることができると言われていると語った。

メイプルストーリーの開発を分析しているsouthperry.netのプログラマーEos Parishは、「メイプルストーリーの人気と開放性、設計上の欠陥の重症度の組み合わせは、利益目的の脆弱性利用者にとって最高に都合が良い」とし、これまでネクソンは特定の高度な技術を持ったハッカーに対して訴訟を起こしたが、日常的にハッキングを行っているハッカーは何千人もいると説明した。

Liuが行っているハッキングはアメリカの連邦犯罪に当たる可能性があるが、ParishはネクソンがLiuを訴えることはないと考えていると述べた。

Business Insiderの記者はLiuに、訴追を恐れているか?と尋ねたところ、Liuは「違法行為はしていない」と答えた。

他のプレイヤーにハッキングの手段を提供したとして2012年にネクソンから訴えられたAlexandria Anastasia Cornwallは、短期間で300万円以上の利益をハッキングによって得たが、不正が横行するのはネクソンが無能であるからだと語る。

Cornwallは、「ネクソンはプログラミングがかなり下手くそだ」「ネクソンのゲームには内部に大量のクラッシュが存在し、プレイヤーが切断されたり、チャンネルがクラッシュしたり・・・まるで彼らはプログラマーなのにクライアントが常に危険で、常に全てを破壊したがっていることを理解していないようだ」と指摘。

また、ハッカーコミュニティについて、「利益目的のハッカーは不正複製以外の理由でゲームをプレイすることはない。もしネクソンがハッカーのキャラをBANしたら他のキャラを作るし、IPアドレスをブロックしたらVPNを使うし、メイプルストーリーがつまらなくなって利益が出にくくなったら他のゲームに行く」と述べた。

Liuは、「もしネクソンが私を雇ったら、ハッカーコミュニティ全体を処分して何百万ドルを救うことができる」としつつも、「おそらくしないだろう。ハッカーコミュニティの多くの人たちは私の友人だから」と答えた。

ハッカーコミュニティの多くは10代後半から20代前半で、ハッカーコミュニティ全体では1日に数千ドルの収益があるという。あるハッカーは2週間で3万2000ドル(約380万円)を儲け、自分が儲けた後にその方法を公にしたようだ。彼は16歳で高校を辞めているという。

その一方で、Liuは、「利益目的のハッキングは身体的にも精神的にも負担があり、馬鹿みたいに楽な仕事ではない」とし、「自立生活できるほど十分な金額は稼いだが、どこかに遊びに出かけてメルセデスベンツを買うなんてことはできない」と語った。


2013年の大晦日にLiuは新しい不正複製の方法を発見した。この方法はすぐに公になっていたが、ネクソンアメリカの社員の多くが年末の休暇中だった。

当初、Liuはネクソンにもバレてしまっているのならすぐにパッチが当てられるので大した複製はできないだろうと考えていたが、結局ハッキングチームは作業をすることになった。

複製における第一のルールは、「ネクソンにサーバーのロールバックを決断させてはならない」ということだった。
Liuのチームは朝の6時まで起きていたが、この時点でゲームをロールバックするのはネクソンにとってあまりにも損失になると判断し、新たにキャラクターを複数作成し、複製したアイテムをそれぞれのキャラクターに分配することでいずれかのキャラクターがBANされても他のキャラクターに持たせたアイテムが残るように対策をした。

次の日、ネクソンアメリカのCEOがこの件に関して声明を出したものの、サーバーのロールバックは行われなかった。

Liuたちはロールバックが行われないとわかると、複製したアイテムを売りさばき、数週間で2000ドルほどの利益を上げた。まだ5000ドル相当のアイテムを残しているという。

Liuがメイプルストーリーを遊びはじめた当初は暇つぶし程度で利益目的ではなかったが、次第にハッキングで利益を上げることが第一の目的となっていったようだ。

Liuは秋にカリフォルニア大学に行き、経済学とコンピュータサイエンスを専攻する予定だという。メイプルストーリーで行っていたDupeが、専攻の選択に影響を与えたようだ。

記者はLiuに、ハッキングのことを悪いと思っているのか?と尋ねたところ、Liuは「何が倫理的かそうでないかを定義するのは難しい」とし、「私は誰から盗んだ?」と質問を返した。

記者が「ネクソンだ」と答えると、Liuは「あなたがそう言うだろうと思っていた」、「しかし、私はそうは考えていない。私はネクソンの財産を奪っていないし、それをどこか他の場所に売ったりはしていない。私はネクソンがレアアイテムにしようとしたものをコモンアイテムにしただけ」と意見を述べた。

記者は、Liuがオンラインゲームにおけるアイテムの不正複製が麻薬取引に似ていることを知っているかと尋ねた。
麻薬取引では、製造者がピラミッドの頂点にいて、その下に売人がいて、その下に大勢のユーザーがいる、そして権力はいつも頭を潰そうとする。

彼は、保安官の目の前でメイプルストーリーのプレイヤーと金銭のやり取りをしたことを例に挙げ、ゲーム通貨は売っているがドラッグではないですよ?と笑った。


ソース: Business Insider
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