MMORPG「リネージュ エターナル」 韓国CBTは『不評』 NCSOFTの株価も下がる

NCSOFTの株価はCBT開始の翌日に9.93%、翌々日に1.43%下落し、2日間で11.36%下がったが、これは2012年11月8日以来の急激な下がり幅だという。
▼CBT開始翌日の12月1日に急落している

韓国メディアによると、リネージュエターナルのクローズドβテスト当選アカウントはRMTサイトで8000円程度で取引されていたが、CBT開始の翌日には1000円程度まで下がるなど、プレイヤーの失望を反映していたとのこと。同サイトは記事のタイトルを「NCSOFT、新作ゲーム酷評で2日間で時価総額6600億ウォン蒸発」としている。
業界関係者は、これまで過度にリネージュのIPにのみ依存してきたNCSOFTの経営戦略が限界に達したことから今回の投資家の間でも失望が始まったと指摘している。
Asia TodayはリネージュエターナルのCBTレビュー記事で、リネージュエターナルの第一印象について、「滅びるゲーム」という意味のスラングで表現している。
namu.wikiによると、クローズドベータをプレイしたユーザーからは「10年前の韓国のゲームレベルでUIと見た目だけを塗り替えただけ」という評価がされ、これまで「Aion」や「ブレイドアンドソウル」を作ってきたNCSOFTが開発したのが疑わしい程という酷評や「韓国産ディアブロ2.5」という揶揄もされているという。
リネージュ1やリネージュ2のような重厚なMMORPGではなく、ライト寄りなハクスラRPGになっていることも、既存のリネージュファンが疑問を抱く結果に繋がったとみられる。
同サイトは、リネージュエターナルがPCとモバイルの両方に対応したことで、モバイル環境でも動作できるように様々な要素を削って、ダウングレードしているとみられると分析。
グラフィックスレベルも2011年や2014年に公開されたものより劣化しているという見方がされている。
また、似たようなシステムを持つMMORPG「ロストアーク」や「MU LEGENDS」と比較して、「リネージュエターナル」にしかない特徴が少ないという意見もある。
一方で、序盤は一般的なハック&スラッシュRPGと似ていて物足りなさがあったが、レベルが上がり、プレイヤーが使えるキャラが4人になってからはゲームの本当の面白さが感じられたという意見もあり、なんだかんだでCBTで公開されている内容の最後までプレイしたというユーザーもおり、戦闘の爽快感等は評価されていた。
1次CBTでは株価が下がるほど悪い評価が目立ったリネージュエターナルだが、果たして今後どこまで修正していけるのか、あるいはもっと魅力的なシステムを用意できるのか注目される。