FF14吉田プロデューサー「次にMMORPGが流行るのは10~15年後。今は休息期」

「MMORPGは死んだのか?」
- MMORPGというジャンルが死んだという話は海外ではよく出ている
- 世界的には、MMORPGを新たに作る会社はほとんどない
- 通常、投資を受けてゲームを作ることになるが、MMORPGがビジネス的にリスクが高く、投資した費用の回収が難しいと投資家達は考えるようになった
- まず、MMORPGは規模が大きくなければ成功できなくなった
- MMORPGを作りたくてもお金がなく、投資家達はMMORPGを作ろうとしている会社には他のジャンルのゲームを作れと言っている
- MMORPGを作りたくても作れない状況になった
- 個人的な意見としては、MMORPGは死んだというより休息期に入った
- 次にMMORPGが流行しているのは10~15年後ではないかと思う
- (吉田Pは)来年44歳だが、60歳になったら速いテンポのアクションゲームは無理かもしれない。ゆったり楽しむMMORPGがぴったり
- 私達の世代やそれより下の世代はゲームをするのが当たり前な世代なので、老後にもゲームをするのが自然な時代が来る
※Game Focusは、10~15年後というのはVRMMORPGが実現すると予想されている時期であり、吉田氏の発言はそれを念頭に置いたものではないかと付け加えている。
FF14、初心者プレイヤーのためのMMORPG
- 新世代が増えなければMMORPGというジャンル自体が終わってしまう
- 韓国では、キャラクターを作ったらログインしてすぐに様々なスキルを使って派手なプレイが可能なゲームがたくさん出ているが、ソーシャルゲームからゲームを始めたカジュアルゲーマーにそういったゲームはハードルがとても高い
- FF14は、個性は強いがそういったカジュアルゲーマー達も配慮できるゲームに位置しているのは重要だと思う
- FF14の前半がそんなに面白くないのは開発者もわかっているが、最初から複雑なスキルやシステム、アクションを一気に提示するのが良いのかどうか疑問を持っている
- 韓国のゲームは新しい世代のプレイヤーを意識していかなければさらに厳しくなるのではないかと心配される
- FF14は女性プレイヤーが多いと言われるが、女性プレイヤーを増やそうと考えて作ったわけではない
- 年齢・性別・世代関係なくファイナルファンタジーファン達が楽しめれば良いと思って作った
- FF14は女性ユーザーが見て気分を悪くするようなものが少ない
- コアゲーマーだった吉田プロデューサーはMMORPGにおける無駄に露出が高い装備は苦手
- オンラインゲームと言えば男性プレイヤーが多いというイメージで、セクシーな女性キャラクターや露出の多い装備を出せば人気が出ると考えている場合が多い
- ところが、それは作り手が勝手に思っていることで、女性の立場から見れば、露出の高い装備を見て「これはないんじゃないか」と思うだろう
- FF14は月額制のゲームなので、超セクシーな衣装をガチャで売らなくても大丈夫
- FF14はそのような面がない、安心してプレイできるゲームだと思う
- 装備を外せば下着を着ているが、データを分析してみると、女性プレイヤーで意図的にそうしている人は少ないことが確認された
- MMORPGは様々な年齢、性別の人が楽しむので、特定の層にだけ向けたゲームとは違う方向性が必要
「新しく作りたいゲームはないのだろうか?」
- プロデューサーとディレクターを兼業しているが、プロデューサーは今すぐやめたい
- プロデューサーを代わりにやってくれる人がいれば今すぐにでもやめたい
- 兼職をすると給料が二倍になるわけではない
- 私がプロデューサーをやるから吉田は代われという人がいないのもあるが、FF14へのモチベーションが一番高いのは事実
- 無理に仕事をするのはプレイヤーにも失礼。最もモチベーションが高いのが自分だから今は自分がプロデューサーをしなければならないようにも思う
- 拡張パックごとにプロデューサーやディレクターが変わるゲームも多いが、FF14ではまだやりたいことが多い
- やり残したことをすべてやり終えるまではFF14に対するモチベーションはなくならない
- もちろん、プレイヤーの中には吉田やめろと言う人もいたりする(笑)
- 個人的には4個程度新しく作りたいゲームの企画があるが、もう少し年を取ってからでもできる
- 後継者を育成しなければならないのか考えたこともあるが、まだこれといった人がいないのでこれまで通り
- FFシリーズで一番好きなキャラクターはセフィロス
ソース: Game Focus
余談だが、合同インタビューでは韓国で蒼天のイシュガルドを発売した時期と、オーバーウォッチが発売された時期がかぶってしまったことについて触れ、もともとBlizzardが神話的な力を持っている韓国市場でのオーバーウォッチのヒットを見て、まるでダンプトラックに衝突するくらいショックを受けたと話している。(※韓国市場でオーバーウォッチはLeague of Legends並のヒットとなっている)
また、2017年に拡張パック「紅蓮の解放者」が出る時には「オーバーウォッチ2」みたいなゲームが出てこないことを祈っていると冗談交じりに語ったようだ。
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