ついにMOBAでも人工知能が人間超え。Dota 2でAIチームが世界チャンピオンチームを2-0で下す

4月13日に行われたイベントで、Dota 2の「The International 2018」の優勝チームOGと、OpenAIが開発した人工知能によるチーム「Open AI Five」が対戦した。
今回、AI側には「人間と同レベルの操作速度」と「人間と同じ画面情報」という制限が設けられた。
すなわち、コンピューターにしかできない超人的な操作速度や、人間チームが閲覧できないデータを解析してのプレイは不可能という条件の元で試合が行われた。
また、ヒーローの選択については実際の大会のようにBANとピックを行うドラフト方式で進行した。
結果は、AI側の2勝0敗で、チャンピオンチームに完勝だった。
試合の模様は動画で見ることができる。
これまで、将棋や囲碁はもちろんRTS「スタークラフト2」でも人工知能がプロに勝利してきたが、「Dota 2」のように戦術だけでなくアクション操作があり、さらに5対5のチーム戦であり、状況に応じたビルドを構築するなど臨機応変な立ち振舞が必要なMOBAジャンルではさすがに人間に追いつくのには時間がかかるという意見が多かった。
しかし今回、人工知能がDota 2でチャンピオンチームを相手に、しかも操作速度等の制限があった上で勝利するという驚きの結果をもたらすことになった。
「Open AI Five」は開発されてから10ヶ月ほど経っているが、これまでに人間の尺度で約4万5000年分の試合を行い深層学習で強化されていったとのこと。
ソース: The Verge