ネクソン 副社長辞任。「ペリア」開発中止発表翌日。同社の不振続く

Nexon Koreaのチョン・サンウォン副社長は、MMORPG「ペリア・クロニクルズ」の開発会社であるTHING SOFTのCEOも務めており、「ペリア・クロニクルズ」の開発を指揮してきた。
「ペリア・クロニクルズ」は8年以上開発が行われ、数十億円の開発費が投じられてきたが、結局開発が中止され、これに伴ってチョン・サンウォン副社長の立場が危うくなったとの見方がされている。

MMORPG「PERIA CHRONICLES」の開発は中止された
不振続くネクソン
今年に入ってからのネクソンの状況は芳しくない。
チョン・サンウォン副社長だけでなく、パク・チウォン グローバル最高執行責任者(GCOO)も退社することも今月明らかになっている。
年始にはネクソンの持株会社NXCを売却するという報道があったが、その後4月に同社の2018年の営業損失が12億円となったことが発表され、6月には売却が失敗したというニュースが報じられた。
ここ数年ネクソンが力を入れてきたモバイル部門だが、「HIT」「MOE」などがサービスを終了。
また、韓国では数年前に「サドンアタック2」がサービス開始後すぐに終了、今年に入ってからも「ニード・フォー・スピード エッジ」「バトルライト」「ASCENDANT ONE」といったPCゲームが続々とサービスを終了した。
ネクソンが期待を込めて送り出したモバイルゲーム「野生の地:Durango」は、投じられた開発費の割には成績が振るわない状況である。それ以外のモバイルゲームも、市場で人気があるとは言い難い状況である。
韓国市場ではNexon Koreaが7つのモバイルゲームをリリースしたが、ヒットしたと言えるタイトルは一つもない状況だ。
さらに、7月にはネクソン傘下のNexon Redで開発されていた「Project G」が開発中止になった。
8月にはネクソンアメリカのオフィス2箇所が閉鎖され、ゲームショウG-STAR 2019への参加を見送ることが明かされた。
内部の構造調整も進んでおり、200人以上の社員の雇用が不安定な状況に陥っているという。
現状のネクソンは、「アラド戦記」や「メイプルストーリー」といった古いタイトルが利益の大部分を占めている状況だ。

こういった状況の中で、開発組織の改編やプロジェクトの見直しなどが行われている。
最高執行責任者と副社長という重役2人の退任により、ネクソンは開発組織と会社全体の再編成を余儀なくされる見通しであり、今後ネクソンの開発を誰がリードしていくのか、そしてどう改善するのかが注目される。
ソース: THIS IS GAME